3位入賞、本音は「ショック…」

● 「全日本距離別選手権」での結果に対して

「今シーズンは海外に3カ月いたということもあって、たぶん周りからの期待というか注目があったと思いますし、自分でも結構調子が良かったので、表彰台の一番上に乗れると思って臨んだレースでした。それが結構な大差をつけられて3位だったので、ショックというか…出直しだなって」

● タイムも納得がいかなかった?

「はい。一応、1,500mも3,000mも国内の自己ベストは出たんですが、それでもやっぱり。褒められる部分もありますが、でも厳しい目でいくと、10秒切れる自信はあったんで。1,500mに関しては3年ぶりくらいの代表なんで良かったかなと思いますけど、3,000mに関してはやっぱり厳しいですね」

● 周りの反応は?

「周りは喜んでくれました。トランシスの皆さんに対しては、今回は最低でもメダルは獲ってこなきゃと思ってたんで、少しほっとしました。家族ですか?家族はもう、代表にさえなれれば何位でもいいみたいで(笑)喜んでくれました」

今は目の前のワールドカップに全力。そのまなざしに向こうにはソチ五輪

● W杯前半戦とは?

「ロシア、カザフスタン、オランダでの3試合です。10日に出発するんですけど、また向こうでみんなに会えると思うと楽しみです。早く行きたいです」

● アスリートとして描いているビジョンは?

「次のソチまでと考えていて。2014年。その時、27才です。個人種目でメダル獲って、表彰台上って、それで区切りにしたいなと」

3カ月の単身渡欧とトレーニングでスケートが変わった、メンタルが変わった

● ヨーロッパにスケート修行に行ったのは?

「ピーター・ミューラーさんっていう世界的に有名なコーチがいるんですけど、その人に教わりたい一心で。社会人1年目からずっとチャンスを待ってました。今回、行けるっていう話が来たのが今年3月で、ほんとは4月からすぐ行きたかったんですけど、昨年の10月に前の所属先を退社していたので、まずはスポンサーを見つけてから行こうと。でも6月になっても見つからなくて、このままだったら今シーズン逃すと思って、強行突破というか、とりあえず自費でいいから行こうと。今年しか挑戦できる年はないと思いました。来年からはオリンピックプレシーズンになってしまいますし」

● どんなトレーニングを?

「トレーニング自体は特別にがらっと何かが違うというようなことはなくて。世界各国似たようなものなんですよね。ただ、ひとつの練習に対して注意するポイントが全然違うというか。練習量は少ないです。リンク上の練習も陸トレも。でも、一本にかける集中力がスゴくて。日本人って結構不安だから、2時間も3時間もずっとやる。自分もそうだったんですけど、でも向こうはもう一本に集中して。そのやり方っていうのはスゴい勉強になりました。」

● トレーニングの内容や方法はマル秘?

「いいえ、そんなことはないです。私は日本にいるチームのみんなに教えました。動きに対して注意するポイントとか。日本人だと動きに対して結構「低く低く」って言うんですけど、向こうは低くしなくてもいいみたいな。全然違うんです。それでもちゃんと行けるんですよね」

● 行って良かったと思いますか?

「はい、スゴく思います。行かなかった自分を想像するのが逆に恐いくらい。日本でもいい練習はしてきてたんですけど、メンタルが強くなったし、あとスケートが楽しくなったというか、スケートだけじゃないっていうか。『スケートだけの人生だ』と思えばきっと日本に残ってるのがいいのかなって思ったりもするんですけど、メンタルとか、人生の一部のスケートだとかって思った時に勢いづきましたね。今、行こうって。おかげでちょっとしたことで動揺しなくなったというか、度胸がついたというか、そんなふうに思います。まだまだですけど(笑)」

親元を離れたくて中札内から駒苫高へ独立心旺盛なスポーツ万能少女

● スケートのいちばんの魅力は?

「そうですね…まだ、自分の中でも模索中というか。でもスケートをやってる姿がちっちゃい子からいいなって思われるのが、自分にとっていちばんの魅力になっているのかなとは思います」

● スケートは子供の頃から好きだった?

「…嫌いでした(笑)。嫌いだったんですけど、毎日練習行かないと気が済まなかったです。たぶん負けず嫌いだったんだと思います(笑)。スポーツ全般好きで、その中でスケートだけがちょっと人よりできたというか長けていたというか。中学まではそんな感じで、高校は親元を早く離れたくて苫小牧にしたんですけど、その頃からスケートが好きになりました」

● 高校卒業後はスケート一色?

「高校を出て、スケートをやりたくて前の所属先の会社に入って6年半ずっといました」

● 新しい所属先となったトランシスの印象は?

「スッゴくアットホームで温かい会社だと思います。社員の皆さんはもちろん、社長さんとも身近に喋れるというか」

● 最後に、スケート人生集大成の前哨戦となるWカップに向けての意気込みを

「はい。3戦しかないんですけど、一個一個集中して、表彰台に乗れるように、メダルに近づけるように頑張ります」